恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


「ほらほら、いちゃついてんじゃねーよ」


「ひゅ~ひゅ~」


気付けば、あたしと佑真すっかり恋人同士みたいな格好になっていた。


「ひゃっ…」


ここ教室だった!

しかも授業中。


みんながニヤニヤしながらあたし達を見てる。


けど、我に返って焦ったのはあたしだけで、


「バカ言え、俺と瑠依は親友だっつうの。な?」


慌てて離したあたしの肩を再び抱く佑真。


「……う……ん」


泣きながらあたしが笑うと、


「あのさー…普通それ俺じゃないの?」


すぐそばから聞こえた声に顔をあげると、エビ君が呆れたようあたし達を見ていた。