手元が落ち付かない。


喉も乾いてきた。



ああ…神様お願い……っ!!!




そんな中、ふいに、廊下がバタついて。



――ガラッ、バンッ!!!



直後、教室の後ろのドアが思いっきり開いた。


みんなが一斉に振り向く。



「瑠依ッ!」



授業中なのに、なぜかそこにいたのは隣のクラスの佑真で。


キョトンとするあたしの元へ、一直線に駆け寄ってきて――




「決まったぞ――――っ!」




――ガバッ。


思いっきり抱きついてきた。