そんな大きい夢。
誰かが聞いたら笑うかもしれない。
それでも、夢は見ることから……口にすることから始まる……。
「きっと……出来るよ」
あたしもそう、信じてるから。
佑真との数年ぶりのキャッチボールはすごく楽しくて、腕が張って来てもやめようとは言いたくなかった。
そればかりか、いつまでもこの時間が続けばいい。
そう思えるほど、あたしにとっては久々に幸せを感じる時間だった。
だからできる限り会話を続けようと、ありったけの話題を乗せる。
「覚えてる?小5のバレンタイン」
ネタにも尽きて、そんなことまで持ち出したあたしに佑真は首を傾げた。



