「分かってるっ…」 溢れそうなものをグッとこらえるために歯を食いしばった。 ―パンッ… 佑真が口調を緩めた。 「…母ちゃん死んだときさ、一番最初に駆けつけてくれたのがエビだったんだ」 ―パンッ… 「そう…なんだ…」 佑真とエビ君の深い絆みたいなものを感じた。 決して同じタイプには見えないし、いつも一緒にいる訳じゃないけど、バッテリーを組んでいる2人は呼吸もぴったりで。 うらやましい男の友情を2人にはいつも感じている。