恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


――翌朝。

大広間での朝食。


「お嬢、昨日はよく眠れたか?」


「いえ……眠れませんでした…」


「そっか……まぁ、気にすんな」


三浦先輩は笑顔であたしの肩を叩いた。


「…先輩、佑真と話しましたか?」


「んー、少しな…」


少し曇った顔でたどった視線の先には、ちょうど大広間に入ってきた佑真。


いつも朝から覇気のある佑真が、無表情で誰とも会話せずに歩いて行く。


昨日まで近くのテーブルで食べていた佑真が、わざとあたしから遠くの席に座ったのが分かった。