恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


「………」

「………」


あたしたちの動きが一瞬止まった。


佑真は扉に手をかけたまま、部屋の様子を伺う。


「え、なに…?」


キョトンとしながら、この部屋の空気を理解しようとしている様子だったけど。


「あ、佑真……わりぃ…そんなつもりじゃなかったんだけどさ…」


エビ君がぼそっと呟くと、佑真はあたしに目を向けた。


「………あ」


咄嗟に目を逸らしたけど、泣き顔は見られた。



「………なに…?」


佑真が少し重い声を落とした。



……言葉が……出てこない。


他の2人も同じだったようで。


この沈黙がおかしな空気を作る中、佑真はそのあと何も言わず部屋を出て行ってしまった。