恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


不良高との練習試合でも。


お母さんが作ってくれたお弁当…なんて勝手に決めつけて……。



お母さんのお弁当をちゃんと食えって言った佑真。


どんな気持ちで言ってたんだろう。



…知らないって、罪なことだ。



「ううっ……うっ…う~~~っ…」


「え…増田さん…?」


あたしの号泣っぷりにエビ君も若干引いている。


この話であたしがこんなに泣くだなんて思わなかったんだろう。


「お嬢はまだ近しい人が亡くなった経験ないんだろうな…」


三浦先輩があたしの頭をポンポンと軽くたたく。