「そうなのか?」 「佑真の母ちゃん、中1んとき病気で死んだから」 問題を問いていたあたしの手が止まった。 「佑真が小さい時から入退院繰り返してたらしい」 「………」 「弟の面倒も佑真がよく見てた」 エビ君が話す内容を、黙って三浦先輩は聞いていた。 あたしも……黙って聞いていたけど。 「………」 だんだんと、鼓動が早くなっていく。 変な話、他の部員の話ならそうじゃなかったかもしれないけど、すごく動揺して。