恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


じゃあ、佑真はホントに卒業後の交際を約束しちゃったの?


ユニフォームをハンガーに掛けるあたしの手が震える。


「オマエ、俺がモテるからって妬いてんだろー」


「妬いてない!」


「嘘言えって。ホントは妬いてるくせ」


「…なわけないじゃん……わッ…!?」


動揺しすぎて足がもつれてしまった。


物干しざおの土台に足をひっかけてしまい、体のバランスが崩れる。


「きゃっ!!」


咄嗟に目の前に干してあったユニホームを引っ張る。


―――と。