恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


も~、あたしのバカバカ!


あんなところで姿を見せちゃうなんて。


盗み聞きしてたのがバレバレじゃん。


さっきのはナシにしたいと思いながら、ユニフォームの皺を伸ばしてハンガーにかけ、物干しざおに吊るしていく。


半分くらい干し終えたとき、ふと、隣に人影を感じた。


「…佑真?」


そこには佑真がいて、あたしと同じ動作をしていた。


「…ッ。佑真いいよっ…これはマネの仕事だから…」


なんとなく気まずいと思いながら声を出し、佑真が手にしたユニフォームを奪い取った。


「ギャーって、何が出たかと思った」


佑真は笑う。


頭から火が出そうなほど恥ずかしい場面を振り返らされ、あたしは唇を尖らせた。