恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


「ギャーーッッ!!!」


あたしはその場で叫び声をあげてしまった。


だ、だって……!


正面の暗がりの中で、二つの目が光ったから。


お、お化けっ!?



手に持っていたカゴを放り投げ、腰が抜けたようにヘナヘナと尻餅をつく。



「ミヤァ……」


すると、目の前に現れたのは子猫だった。



なんだ……ビックリさせないでよ……。


おかげで洗濯物被っちゃったじゃん。


辺りに散乱した洗濯物。

頭には、まるでコントのようにユニフォームのズボンが引っかかっていた。