……ん?
ペットボトルを眺め、佑真の取った行動を頭の中で整理する。
これを……あたしのために…?
あたしを休ませるために、トイレに行きたいなんて嘘ついた……の……?
ここから少しだけ見える佑真の肩に視線を向けた。
……佑真はそういう奴なんだよね。
お前の為、とかそういうことはわざわざ言わず。
表だってヒーローにはならなくても、人を思いやる優しい気持ちがある。
サンキュ、佑真。
あたしは合宿所に着くまで、佑真にもらったペットボトルをずっと握り締めていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…