「瑠依。もうちょっとだから頑張って」 隣でさくらが背中をさすってくれる。 「まじヤバい…吐きそう……」 頭の中がグワングワン揺れている。 「ウエッ…」 「瑠依っ!?」 そのとき、 「監督!停めてくれ!もう漏れそうだ!」 車内前方で佑真の声が聞こえた。 ……バスを停めてもらえるかもしれない。 すこし気持ちが楽になる。