「………っ!」
もう一つ驚いたこと。
投げられたグローブには、血がついていた。
それを見て、佑真の身に何が起きたのかはすぐに分かってしまった。
―――連投の代償……
「佑真……」
やっとの想いで口を開いたとき
「俺がスコア付けとくから、佑真たのむ」
控えの木村君があたしの手からスコアブックを奪った。
「……うん。お願い」
スコアブックと引き換えに救急箱を受け取る。
ベンチへ下がった佑真の打席には今後代打が送られる。
もう、バッターとしての仕事も回ってこない。
包帯を巻いて、しっかり手当しなきゃ……
ベンチでは、悔しそうに唇を噛む佑真。



