恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~


みんながベンチに戻ってくる。


あたしは佑真を気にしつつも、お茶出しやら雑務に追われる。



しかも初めての劣勢。


それぞれの顔も緊張感で溢れていて、空気も張りつめている。


あたしが辛気臭い顔するわけにはいかない。


「まだ序盤ですから!落ち着いていきましょ!」


「マネージャー、お茶」


「はっ、はい」


部員から声が掛かり、慌ててウォーターキーパーから汲んだものの


「わっ…」


そんなあたしが一番落ち着いていなかった。



ベンチ内にぶちまけてしまう。


手が震えて、足が震えて、どうしようもない………



しっかりしろ、あたし!