「ちょっと待て、永太、まさか…ま、さ、か!昨日私のソーキ蕎麦にこーれーぐーすー入れたのお前か!」



「そうですが?何怒ってるの。いなぐが喚くもんじゃないよ、はしたない。」



クッソふざけんなし!誰のせいで夜中お腹ピーピーしたと思ってんだコラァァ!



「永太のせいで、こちとらピーピー丸だコンニャロ!」



「こーれーぐーすー程度でお腹を下すとは……これだから、やまとんちゅーは。」



「それ関係ないし!ってか、そんな激物雅治の鼻に塗ったら、雅治の王子様顔が一瞬にしてトナカイになるから!止めたげてェェ!」



私の叫びも虚しく、永太は鬼畜な笑みを浮かべたまま、雅治の元へすい、と寄り、どこから持ってきたのか、綿棒にこーれーぐーすーを付着させると…。



「止めれ、止めれ、アァァ!!」



…………ご愁傷さま、雅治。



鬼畜が満足行くまでこーれーぐーすーを塗りたくられた雅治。



しかも、宣言していた鼻周辺ばかりか、唇にも、たっぷりと。



それから解放された雅治は、ダッシュで洗面台まで行ってしまった。