「俺は、山入端永太(やまのはえいた)と申します。自然交流委員会の者です。」



独特の訛りを残しつつ、標準語で話してくれる、山入端という男。



そういや、先生が地元の分校の学生が世話してくれるって言ってたっけ。



「どーも、ヨロシク。ところでさ、さっき、何て言ったの?」



「知りたいのですか?」



山入端はコバルトブルーの眼鏡のフレームをいじくりながら、エロボイスを響かせる。



「見るに耐えない顔ですね、と感想を述べたのですよ。」



「………はぁ!?失礼過ぎるわ!」



山入端の返事に即座に言い返すと、やれやれ、と言わんばかりにポーズを取られる。



「貴女が知りたいと言ったから教えたんでしょ?何なの、だからやまとんちゅーは面倒なのよ。」



糞、こいつイケメンだけど毒舌!マージーでムカつく!!



なんか、訛ってんのが更に腹立つわ!



「まぁ、話はこの辺にして、下宿に案内しましょう。」



何処までも広がるビビッドブルーの空が、ムカムカを駆り立てる。



こいつ…山入端永太、慣れたら目潰ししてやる!絶対に!