「確かに、沖縄の空の方が綺麗かも知れません。でもね、悠莉、貴方と見るから、それは綺麗に見えるんですよ。」 「…………永太って、案外ロマンチストだよね。」 でも、そんな永太が大好きで、私も、永太と見る空だから綺麗だと思えるんだよ。 すい、と不意打ちで近寄ってきた永太の形の良い薄い唇が、私の唇と重なる。 そんな私達を優しく包み込むように、夜の星空がキラキラ、と瞬いた。 【END】