【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

「このふらー………遠くにいるんだから、心配に決まってるでしょ！こんな顔面ジュラシックパークでも、彼女ですからかね！」




「イテテテ！ジュラシックパークネタ懐かしい！っていうか頬っぺた離せェェ！」



困った時の頬っぺたつねり攻撃は健在だし、彼氏の癖に人の顔面虐げるけど、それでも私は永太が大好き。



「もう、妬いたなら妬いたって言えばいいのにぃ……。」



「言ってたまるか、そんなの、俺ばかり貴方を好きな感じじゃないのよ。」



眉毛を下げて、また困った顔をする永太に、私はぽふっという効果音を付けて抱き着く。



鼻からすぅっと息を吸うと、私の鼻の中は永太の甘くてスパイシーな香りでいっぱいになる。



そうすると不思議で、泣きたいほど、永太が恋しくなる。もっと強く抱き締めたくなるんだ。



「………泣くことないでしょ、折角会いに来たのに、笑いなさいよ。」



「うぅー…だって、嬉しいんだもん。」



永太の前だとどうしても泣き虫になる。笑顔でいたいのに、好きすぎて、嬉しすぎて泣けちゃうんだよ。