永太は、恋愛に関してはドライかもしれない、と思っていたけどそうでもない。



連絡は毎日くれるし、自分の話をしたがり、私の話も聞きたがる。



月に一度は短い時間でも会いに来てくれるし、イベント事も大事にしてくれる。



そして、意外と妬きもち妬きで、男子の友達と遊んだことに対しても『そうですか』なんて普通の返事をするくせに、その声色はあまり芳しくないものだったり。



それが、永太にも余裕がないということを指してるようで、嬉しかったりするんだけどね。



でも、後3ヶ月もすれば永太もこちらに来る。だから、余裕がなくても我慢は出来るんだ。



「遠くのイケメンより、近くの男にしとけよー!」



「えー、遠慮しときまーす。………あ、彼氏から電話。」



冗談なのか本気なのか分かんないけどそんなことを言ってくるクラスメイトの男子を軽くあしらい、私は永太からの電話を取った。