あの夏が過ぎて、秋を満喫して凍てつく風が吹き付ける、12月。
「ゆーりぃ、寝んなよぉ!」
「寝ないよー。」
私は、クラスメイトの男女7人で、星空の見える公園へと足を運んでいた。
今日は流星群が見れる日らしく、クラスのお調子者が言い出し、私も参加することに。
外でも使えるストーブとか、寝袋とか色々持ち込んでわーわー騒ぐ私達、ここが公園じゃなかったらだいぶ迷惑だよね。
「そーいや、沖縄のイケメン彼氏とは最近どーよ?」
一人の男子が恋愛トークを始めたのをきっかけに、話は私の話へ。
「ん?マメに連絡は取ってるし、まぁ順調なんじゃない?」
私はあっさりと答えると、東京にしてはしっかり見える星空を見上げた。



