「なんかその間抜けな顔腹が立ちますね。」



「いいじゃん!たまにしか会えないんだからさ!大体自分だってサークルの先輩とラブラブだろ!」



永太は大学のサークルの二歳年上の先輩とお付き合いしている。



澪ちゃんも、専門学校に入ってから同級生の女の子と付き合っているらしく、雅治が『澪の彼女はちゅらがーぎー』と褒めていたっけ。



皆傍に恋人がいるから、私だってノロケてもいいじゃん!



「まぁ、せいぜい俺達が見てないとこでいちゃつきなさい。」



「そうさせて貰います。星砂鼻に詰められるのは勘弁だもん。」



私がべーっと舌を出すと、永太は更に顔をしかめる。



「貴方、そういう顔雅治に似てきたんじゃないの?」



「確かに。そっくりやっさー。」



澪ちゃんまでちょっと嫌そうな顔しなくてもいいのに。雅治がこの場にいたら悲しむよ。