その後も、澪ちゃんが三線を引いて永太に『島唄』を歌ってもらったり、後ろの二人が『てぃーだかんかん』を歌ったり、車内は終始賑やかなまま美ら海水族館へ辿り着く。



その、世界でも有名な大きな水族館は、とにかくスケールが違った。



今まで、東京でも池袋や品川の水族館には行ったことがあったけど、美ら海水族館はホントに大きく、美しい。



「わぁぁぁ………！上！上にもいるっ！」



「悠莉、くま向け！」



アーチ上に作られた水槽の道の中、雅治の方を向けば、雅治はスマホで私を写メる。



夏休みとは言え平日の、しかも美容室に寄ってからだったから15時を回ってからの入館だった私達は、思いの外混雑に揉まれることもなく水族館を回れている。




「悠莉、こっちの水槽見てみなさいよ。」



「うわぁぁ！ジンベイザメに餌あげてる！縦になった！スゴいスゴーい！」



永太に呼ばれて向こうの水槽に行けば、ジンベイザメが餌を食べてるとこで、その迫力とか可愛さに圧巻される。