私に澪ちゃんママが、雅治にもう一人のお姉さんがそれぞれ付いてシャンプーを始める。



「悠莉ちゃん髪の毛強そうね、こんなに明るいのにあまり痛んでないわね。」



「あー、良く言われます。」



絶妙な力加減のシャンプーに気持ち良くなりつつ答えると、程よい温度のお湯が髪の毛に降り注ぐ。



「今日はトップのブリーチと赤色のリペアで良いのよね？」



「はい、よろしくお願いします！」



シャンプーが終わり鏡の前に座った私にニコニコ笑う澪ちゃんママ、超絶美人だわ。



私の髪の毛の色を確認しながら液を混ぜ、更にスタイリストのお姉さんに指示を出す澪ちゃんママは大人の女性って感じで素敵。



なんてぽんやり眺めていると、奥の階段から足音が聞こえてきた。