最後の部屋には、亡くなった少女達の写真が展示されていて、少女達がどのようにして亡くなったか亡くなる時の状況について書いてあった。



轟の壕に行った時に感じた息苦しさに背中を丸めて立ち止まると、その度に、澪ちゃんの大きな掌が私の背中を優しく擦ってくれた。



そして、貴重なことに、ひめゆり学徒隊にいた人の話を聞くことが出来た私達。



その当時は、忙しさから寝ることも出来ず、食料もゴルフボール位のおにぎりが１日につき一個。



外は死体だらけで、亡くなった母親におっぱいをねだろうとする子供、それを見て見ぬふりをして通る人々の話等、沖縄戦の悲惨な現状について聞けた。



話をしてくれた方は、戦争が終わったとき泣き崩れたと当時を思い出すように語る。



『もう少し早く戦争が終われば、どれだけの人が助かったのだろうか』と今でも思うという言葉に、戦争の重みをずっしりと感じた。