壕見学が終わった後は、ガイドさんにお礼を告げ別れ、バスでひめゆりの塔に向かう。



観光シーズンともあり人で賑わっているけど、ワイワイと騒いでいる空気はどの団体にもない。



ひめゆりの塔は、午前中永太に事前説明を受けていたが、戦時中に看護活動にあたり亡くなった少女達の慰霊碑である。



隣には小さな壕と資料館があり、私達は資料館へと足を運んだ。



展示は『ひめゆり学徒隊』の元となる、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒達の、幸せだった生活から始まる。



そして、戦争が始まり、看護要員として戦場へと送られる姿や、戦場での悲惨な状況についての紹介、多くの負傷兵の手当てをするひめゆりの少女達が多く資料として残されていた。



負傷兵で、生きて帰れた人は殆んどいなかったらしく、その事実に、胸が苦しくなる。