「ナギサっ!!」 結局何もしないまま、ぼーっとしていた私を現実に戻したのは午後3時、突然入ってきた真二だった。 「どうしたの?こんな時間に」 「撮影の合間。2時間ぐらいしかいれないけど来ちゃった」 嬉しそうに顔を崩す真二とは逆に、ムラハルの来る時間と被らなくて良かった……なんて安堵する私。 「お風呂入る??」 「あ……今日はいいや。頭もセットしたままだし」 確かに、今日の真二は完全に仕事モード。 雑誌からそのまま飛び出してきたような姿に……。 -ドキン- 一瞬だけ、胸が高鳴った。