暗闇の立ち込める、月夜。


血なまぐさい、人殺しの時代。


一人、生き残ってでも仲間の仇を討つ。


誠と志を貫く為ならば、手段を選ばない。


青い空の色の、浅葱色の羽織をまとい、京の町を練り歩き。


毎日刀を振るった、仲間の笑顔の零れる毎日。



あの日、あの時代――――


輝いていたのは、まっとうに、共に戦うと誓った仲間達だった。



これは、元新撰組八番組組長、藤堂平助のお話。