「ふぅん、まぁそうだよね。

まだ誠先輩の事好きだもんね……」


昨日のあんな所を見ていて

首を横にふれない自分が悔しい。


本当に、本当に

初めて付き合った大好きな人だったんだ。


早く忘れたい、次の恋に移りたいって思うのに

廊下ですれ違うたびチラ見して


ドキドキもして、

こんな自分が嫌だった。


「まぁ、無理して忘れようとしなくてもいいじゃん

ゆっくり新しい好きな人が出来てからでいいんだし」


「うん……」


その新しい好きな人でさえも