はあ……。 ため息をつきながら、屋上に向かっていると 途中の非常階段で私はある光景を見つけてしまった。 「誠くん……」 非常階段の隠れた所で、 熱いキスを交す人達。 私がつぶやいたその彼は、2カ月前まで 私が付き合っていた大好きな彼氏だった。 出会いは委員会。 体育委員に入っていた私は、当時 1つ上の優しい先輩に恋をしていた。 それが、満川誠先輩。 リーダーシップがあって、こんなとろくさい私にも優しくしてくれて 気付いたらそんな先輩に惹かれていたの。