【仁菜side】 私は、教室から出て急いで誠くんのいる保健室に向かった。 ガラガラっと勢いよく開けると、 そこには眠っている誠くんがいて 保健の先生はいない。 誠くんは大丈夫なんだろうか……。 ゆっくりと近付いて、彼の寝ているベットの前に座りこむと 誠くんはゆっくり呼吸をしていた。 良かった……。 彼は生まれつき、持病があるらしく 私と付き合っている時も何度か無理をして倒れていた。 持病があることを話したのは私だけだって言ってたから 他に助けてくれる人がいないと心配で……。