神様はやっぱりいたんだって思った。


あれから3ヶ月ちょっとたった日、

秀ちゃんは退院した。


あたしと秀ちゃんの骨髄の方はぴったりとまではいかなくても、

かなり酷似していたらしく移植に使われた。


無事生着とかいうのをして

秀ちゃんはみるみる回復した。

お見舞いとか行きたかったのに、

秀ちゃんに面会拒否された。

ったく、

感謝ぐらいして欲しいものよね。


まあ、自分でしたかったことだから、

別にいいけどね。


移植の前の日、秀ちゃんに言われたんだっけ。

「頼んでないのに余計なことしやがって…

 けど…サンキュ」


きっとあれが精一杯の秀ちゃんのありがとうなんだろうな。

あたしに弱いところは見せるのは絶対に嫌だろうしな。

俺様だから…

元気になればきっと会いに来るはずだもの。


あたしは待つことにする。

それにあたしと同じ細胞が秀ちゃんちゃんの中で働いてるって思うと

会えなくてもそばにいる不思議な気分。