こっちへ来たかと思うと、ロゼは倒れた。 倒れても起き上がり、走り出す今までとは違い、びくとも動かない。 起き上がろうともしないロゼを、それでも遠巻きにしか見ることが出来ない私。 ついに、ロゼは泡を吐いた。 苦しそうに咳き込み、泡を吐く。 祖母は既に他界し、今は叔父一人の家で、叔父はロゼの背中を擦る。 いつしか、ロゼは眠りについた。