シルス・グランジス



『お嬢ちゃん、名前は?』


シルスは
痙攣する罪人の
頭を踏んづけたまま


女のこをみつめ
微笑んだ。




『貴方……は誰??』



女の子は
震える声で
シルスに聞き返した。



『僕はシルスだよ。君は??』



シルスの
穏やかな顔が
不気味に闇夜に
照らされる。



『私はマリア……』

女の子は
逆らえば
殺されると


本能で感じ取ったのか
抵抗することなく、


シルスの言葉を
受け入れた。