なんで叶人がそんな顔するわけ!? 泣きたいのはこっちだよ! 意味分かんない…! あたしは叶人から離れるように寝返りを打った。 すると、叶人もあたしに背を向けたようだった。 何それ…! 頭の中が沸騰したように、プツプツと泡が出てくるような感覚。 ぐらぐらと、鍋は煮えたぎる。 そしてみぞおち辺りが、きゅぅんとくすぐったい。 冷たくされるのが好きだ。 見放されそうになるのも。 繋ぎ止める術を、あたしはもう知っているから…。