タイトルの「恋踏み」という言葉は「恋文」と「影踏み」とかけています。
(恋文はつまりラブレターですね)

莉子が本当の「和泉くん」、本当の「好き」を求めて、影踏みの影を追っている様子です。
タイトルセンスが恐ろしくないと自負しておりますが、そんな私がつけたタイトルの中では結構お気に入りのものになりました。

そして、影踏みのごとく莉子に追われる事になった奏一。

奏一は、口が悪いけどでも優しく、不幸の渦中にいる莉子を放って置くこともできずにペースに乗せられ翻弄されていく男にしたかったんですが……。
終わってみたら途中から莉子に過保護なベタ惚れの男になってましたね。

冷たい男を書きたいのに、どうしても何度書いても私の作品に出てくる男は最後みんなしてデレ始めるので本当に困ります。
それだけ主人公を好きになってるって事ですが、どうもいつもまたやっちゃった感がぬぐえません汗

まぁでも、ふたりが幸せならそれでいいとも思うので、そういう事で強制的にまとめさせて頂きます。
莉子のダメなところが可愛くて仕方ないバカップルぶりですが、奏一がついていれば莉子はずっとのほほんとしたまま笑って歩いて行けるんだろうなと思います。

そして、そんな莉子に奏一も学ぶ事や安心する事があるんだと思います。

長くなりましたが、いつかデレない男を書きたいという目標を掲げて終わりたいと思います。

莉子と奏一の影踏み物語に最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!
また別の作品でお会いできる事を祈って。




2014,2,11
pinori



※次作は「わがままLOVERS―恋するエゴイスト―」になります。
表紙は公開してありますので、興味のある方はぜひ。