時は、放課後。
「行くぞ由良!」
「どこからでもどうぞ」
ここは競技場。
あたしと雅人は既に臨戦状態に入っている。
そう、今から雅人と戦うんだ。
魔法を使って。
なぜ、こうなったのかというと、
全ては数時間前の昼休みのこと–––––
「由良!」
あたしが両手を組んで伸びをしていると、雅人が話しかけてきた。
「何?雅人。何かあったの?」
「いや、何もねーんだけど…ちょっと由良に頼みたいことがあるんだ」
「何?」
美玲へのプレゼント選びとかかな?
なんてあたしは想像してた。
でも、雅人の口から出てきたのは、意外な言葉だった。
「俺と戦ってくれ」
頼む、と両手を合わせてお願いされる。
「…どういう意味?」
突然の申し出にあたしは戸惑う。
戦うって…魔法でってことだよね…?
でも、どうして…?
別にあたしと雅人は、仲が悪いというわけでもなければ、喧嘩しているというわけでもない。
戦う理由がまるで分からない。
必死で理由を探していると、ここでは理由は言えないと、雅人は言って、あたしを教室の外に連れ出した。
「行くぞ由良!」
「どこからでもどうぞ」
ここは競技場。
あたしと雅人は既に臨戦状態に入っている。
そう、今から雅人と戦うんだ。
魔法を使って。
なぜ、こうなったのかというと、
全ては数時間前の昼休みのこと–––––
「由良!」
あたしが両手を組んで伸びをしていると、雅人が話しかけてきた。
「何?雅人。何かあったの?」
「いや、何もねーんだけど…ちょっと由良に頼みたいことがあるんだ」
「何?」
美玲へのプレゼント選びとかかな?
なんてあたしは想像してた。
でも、雅人の口から出てきたのは、意外な言葉だった。
「俺と戦ってくれ」
頼む、と両手を合わせてお願いされる。
「…どういう意味?」
突然の申し出にあたしは戸惑う。
戦うって…魔法でってことだよね…?
でも、どうして…?
別にあたしと雅人は、仲が悪いというわけでもなければ、喧嘩しているというわけでもない。
戦う理由がまるで分からない。
必死で理由を探していると、ここでは理由は言えないと、雅人は言って、あたしを教室の外に連れ出した。