い・よ・い・よ!

この日がやってきましたー!


翔太の誕生日です…!


大丈夫、今日のパーティのことはまだバレてないんだ…!


今日の夜、パーティをする予定です。

買い出しは昨日行ってくれたんだ。

それに、折り紙で作った輪飾りなどの飾りつけの準備も着々と進んでいて、あとは放課後すぐに部屋に飾るだけ!


あー、楽しみ~♪

ルンルン気分で教室へと向かっていると

「何ニヤけてんだ」

「ふぇっ!?」

後ろから手で頬を挟まれた。


あ、この手…


「変な声、よく朝からだせるなー」


顔を見なくたって声だけでわかる。

あたしの、好きな人…


「…ひょーたのひぇいだもん(翔太のせいだもん)」


頬を押さえられているため、うまく発音できない。


「あ?何て言った?それ暗号か?」

「ちぎゃうもん、ひょーたのばきゃ(違うもん、翔太のばか)」

「あ?何だって」


翔太の鋭い視線が体に突き刺さる。

体は硬直魔法がかかったかのように固まる。