一通り話し合い、大体が決まった。


料理担当は美玲とあたし。

買い出しは雅人と美玲。

飾り付けは皆で。


あとはパーティの日を待つだけ…!

楽しみ~♪


「みんなで成功させましょ!」

「「おぉー!」」


みんなで拳を突き上げた。


雅人も、美玲も、あたしも、考えてることはみんな同じ。


ただ、翔太に笑っていてほしいんだ。

笑顔でいてほしいんだ。


おばあさんを亡くして、元気がない翔太を見てるのがつらいんだ。


あ、雅人も、美玲も、そんなこと言ってないよ?

でもね、分かるんだ。



みんな翔太が心配なんだ……



「さ、由良。部屋に戻るよ」

「はーい」


いつまでも長居してたら、不自然だしね?


立ち上がろうとしたところで、雅人が言った。


「このことは絶対秘密な?」


「えぇ」

「わかってるよ」

あたしと美玲は微笑んだ。



「"解除"」

あたしは防音魔法を解除して、そろーっと部屋をでた。