── ─── ──── 山南さんの切腹から数日。 私はある事を決意し……土方さんの部屋へ向かった。 「……土方さん、小松です」 「入れ」 スッと障子を開くと、いつもの如く仕事をしている土方さん。 その後ろに座り、声をかける。 「──単刀直入に言いますが、私を監察方に戻して下さい」 そうはっきりとした口調で言うと、土方さんはよっぽど驚いたのか、筆も置かずに私の方を向いた。 「あ?何故だ」 ……やっぱり、そう言われると思っていた。