その日の放課後にあたしは、さっき保健室で会った先輩達に中庭の隅に呼び出された。 ……用件は何かわかってる…。 「単刀直入に聞くけどぉ。あんた、宙斗の何?」 「…帰っていいですか」 「はぁ!?シカトしてんじゃねぇよ。宙斗はね、誰かの彼氏になるような奴じゃないんだよ!あんたが思い込んでるだけじゃん?返せよ、宙斗」 その言葉に無性に腹が立つ。 「秋山はモノじゃない…っ」 きっ、と先輩達をにらんだ。