ディスオーダー【短編集】


 ──●月10日。(雪)。


 恐らく、これが最後の日記になるでしょう。

 綴り始めて1ヶ月どころか1週間にも満たなかったクソみたいな日記帳になっちゃったけれど、それでも日記は日記。うーん、綴った文章がたった1日分でも、日記って呼ぶのかな? まあ、もう今となってはどうでもいいか。


 そんなどうでもいいことはさておき、聞いて!!!

 世界を裏切る準備(とはいっても、たったの5日だけど(笑))を見ていたユキくんが、私にちょっと早いご褒美をくれたんだわ!!!

 あのね、あのねっ!!!
 朝、起きると、ユキくんが迎えに来ていたの!!!

 ユキくんが空から降ってきて、私に「おいで、おいで」って!!!

 だから私は、今すぐにでもユキくんのもとへ逝きますっ!!!


 これを読んでいるあなた。

 私とはなんの関わりのない人かもしれないけれど、こんなヘンテコな日記帳を最後まで読んでくれてありがとうございますっ!!!

 5日間、私は世界を騙し続けてきたけれど、それも今日で!ううん、今すぐに終わり★

 笑顔を絶やさない私がある日いきなりこの世界からいなくなったら……なんて、うふふ!考えただけでもゾッとする世界への裏切り行為ねっ!!!


 あっ。

 ユキくんが早くおいでって言うから。

 私、もう逝かなくちゃ。

 ではでは、さようなら!!!



 これを読んだみんなっ!!!



 ありがとう!!!





   そ んで  。

 い つま で  生き て ん の  ?