お父様。



貴方は偉大な王で、
それ故に身勝手だった。



あの時の戦いで、
龍族は皆が戦ったのに。
女も、子供も、関係無く。



それなのに貴方は私を結界で守り、
私は無傷で生き残った。



私は、姫として、
戦わなければ ならなかったのに。



ねぇ、だから。



もしも、
目覚める時が やって来たら、
私は私の意思で、
私の すべき事を見付けるわ。



龍の姫としての務めを果たす。



護られるだけの存在では
在りたくないの。



私が役割を果たしてこそ、
民は私を護りたいと思うのだから。



だから私は、
目覚める その時迄、



未来を、見据えるわ。