「えっ?みんな変えてないの?危なくない?降ったよね?大丈夫だった?」


「大丈夫も何も、乗ったの?雪の日。乗ってないでしょ?」


ちょっと呆れて心は奏を見る。
そして、他のメンバーに『言ってやってよ』という顔をする。
みんなは苦笑いでお互いを見る。


「そんなに車、運転しないよね?ほとんど仕事だし。そもそも雪が降ったらマネージャーだって運転しないもん。タクシーで来てって言われる。事故ったら大変でしょ?」


出来るだけ奏を傷付けないように配慮して泉が言う。


「絶対、奏も運転してないよ。雪の日、仕事だったでしょ?オレと一緒にロケに行ってたよね?帰って夜中に運転したの?」


碧はチラッと奏を見て言った。
『あんなに積もってて夜中に運転してないだろ?』という意味を込めて。