錆び付いた鉄の小型な金庫を開ける。 中から姿を現したのは、携帯電話。 電池式の充電器で充電すると、すでに契約期間は切れた古い携帯電話でも関係無く、灯りを放った。 シーンと静まり返った部屋に小さな電子音が鳴る。 以前、金山くんが使用していた物だ。 金山くんはメールボックスの送受信履歴を覗き、過去のヤリトリをゆっくり読んだ。 『件名: ナナミちゃん』 それは、初恋の相手とのヤリトリだった。 金山くんが最も心を奪われた女の子。 気付けば一筋……… 涙の線が頬を伝っていた。