「坂下さん……
勝手にこんなところまで
入ってきて大丈夫ですか?」
「大丈夫だって。この前いったよね?」
と、言いながら一般客は中々
入ってこれない最上階にある
スイートルームのフロアを
グイグイと進んで行く坂下さん。
「……このホテル
叔父さんが経営されてるんですよね。」
「そうだよ。
いざとなったら叔父に言えば
どうにでもなるし……それにーーー」
「はい、奥の手もありますよね。」
そう、坂下さんが何の迷いもなく
突き進むには訳があった。
この超有名ホテルが
坂下さんの叔父さんが経営している
という事実だけでもかなり
驚いたけど……
それだけじゃない。
坂下さんのご両親はーーー
ふと、あるドアの前で坂下さんが
立ち止まった。
「えっと……ここだね。
さっき、フロントに無理言って
確認したから間違いない。」
ど、どんな無理いったんだろ……。
いや、もうここまで来たら
あれこれ考えるの止そう。
「胡桃ちゃん、行くよ。」
「はい。」
私は覚悟を決めて坂下さんに
大きく頷いた。
勝手にこんなところまで
入ってきて大丈夫ですか?」
「大丈夫だって。この前いったよね?」
と、言いながら一般客は中々
入ってこれない最上階にある
スイートルームのフロアを
グイグイと進んで行く坂下さん。
「……このホテル
叔父さんが経営されてるんですよね。」
「そうだよ。
いざとなったら叔父に言えば
どうにでもなるし……それにーーー」
「はい、奥の手もありますよね。」
そう、坂下さんが何の迷いもなく
突き進むには訳があった。
この超有名ホテルが
坂下さんの叔父さんが経営している
という事実だけでもかなり
驚いたけど……
それだけじゃない。
坂下さんのご両親はーーー
ふと、あるドアの前で坂下さんが
立ち止まった。
「えっと……ここだね。
さっき、フロントに無理言って
確認したから間違いない。」
ど、どんな無理いったんだろ……。
いや、もうここまで来たら
あれこれ考えるの止そう。
「胡桃ちゃん、行くよ。」
「はい。」
私は覚悟を決めて坂下さんに
大きく頷いた。



