「っで、整理するとーー
和菓子職人には美人だけど
性格の悪い婚約者がいて、
さらにユズさんて人のお店が
潰されるかもしれないとーーー」
私達は何とか仕事を定時に終わらせ
いつもの居酒屋ーーー
ではなく
その近くにあるファミレスへと
来ていた。
お酒抜きでとことん話を
聞きたいからと香澄が
チョイスしたのだ。
「そうなの。
その黒髪美人……
確か……吉澤亮子さんだったかな、
その人のお家が手広くお商売
しているらしくて
食品業界だけじゃなくて
不動産関係もやっているとか……。」
「なるほどねぇ。
しかし今のご時世に
お金や権力で物を言わせるような人が
まだいるとはねぇ。
まるで時代劇のお代寛さまぁ~よね。
私には無縁の世界でピンとこないわよ。」
海老ドリアを頬張りながら
香澄が言う。
「私もだよ……。
お金持ちの世界なんてさっぱり。
別世界の話だし
私にはどうすることも出来ないと
思うんだけど……」
「だけど?」
「うぅ~ん。
だけど、ユズさんのお店が
無くなっちゃうのは寂しいし……。」
何故か後の言葉が続かない。
私が黙っていると
「なによ?」
と、香澄が不思議顔で
聞き返す。
「うん……本当にね
ユズさんのお料理はとても
美味しいしお店の雰囲気も良いし
それにユズさんもめちゃくちゃ綺麗で
素敵な人なんどけど……」
やはり言葉に詰まる……。
「思ってること話しなよ。
ちゃんと聞くからさ。」
歯切れ悪い私の話し方に
香澄が根気良く言ってくれる。
「…………うん。
あのね、
いつもは飄々としている
サトルさんがね、
婚約者からユズさんの
お店の話を聞いたときに
めちゃくちゃ大きな声で怒鳴ったの。
私、驚いちゃって。」
「へぇ、あの和菓子職人が?
やるわねぇ。」
「そうなの。
いつも適当な感じで大事な事は
はぐらかしちゃう人なのに
その時は本気で怒っていて。
なんか……その姿見ちゃうと
それほどまでに、ユズさんの事が
大切なのかなって……思っちゃって。」
「なるほどね。
和菓子職人と条件付きとは言え
付き合うものの、婚約者は現れるし
ましてや本命じゃないのかって
存在もいるし……っで
あんたは朝からモヤモヤとしてたわけね。」
私はただ首を一つ縦に振った。
「確かにねぇ。
婚約者とは更々どうにかは
なる気はなさそうだけど
確か私、前も言ったと思うけど
そのユズって人とはねぇ……。」
「サトルさん……やっぱり
ユズさんのこと……」
「好きなんじゃない?」
香澄にハッキリと言われて
やっぱりって思った。
自分でも何となく
そうなのかなって思ってたし
私にも色々と言ったり
ちょっかい出してきたりはするけれど
ユズさんへのそれとは
どこか違う気がして…………
サトルさんのユズさんへの接し方見てると
とても大切な存在なのかなって思う。
それは私なんかが
絶対に入り込めるようなものじゃなくて……
和菓子職人には美人だけど
性格の悪い婚約者がいて、
さらにユズさんて人のお店が
潰されるかもしれないとーーー」
私達は何とか仕事を定時に終わらせ
いつもの居酒屋ーーー
ではなく
その近くにあるファミレスへと
来ていた。
お酒抜きでとことん話を
聞きたいからと香澄が
チョイスしたのだ。
「そうなの。
その黒髪美人……
確か……吉澤亮子さんだったかな、
その人のお家が手広くお商売
しているらしくて
食品業界だけじゃなくて
不動産関係もやっているとか……。」
「なるほどねぇ。
しかし今のご時世に
お金や権力で物を言わせるような人が
まだいるとはねぇ。
まるで時代劇のお代寛さまぁ~よね。
私には無縁の世界でピンとこないわよ。」
海老ドリアを頬張りながら
香澄が言う。
「私もだよ……。
お金持ちの世界なんてさっぱり。
別世界の話だし
私にはどうすることも出来ないと
思うんだけど……」
「だけど?」
「うぅ~ん。
だけど、ユズさんのお店が
無くなっちゃうのは寂しいし……。」
何故か後の言葉が続かない。
私が黙っていると
「なによ?」
と、香澄が不思議顔で
聞き返す。
「うん……本当にね
ユズさんのお料理はとても
美味しいしお店の雰囲気も良いし
それにユズさんもめちゃくちゃ綺麗で
素敵な人なんどけど……」
やはり言葉に詰まる……。
「思ってること話しなよ。
ちゃんと聞くからさ。」
歯切れ悪い私の話し方に
香澄が根気良く言ってくれる。
「…………うん。
あのね、
いつもは飄々としている
サトルさんがね、
婚約者からユズさんの
お店の話を聞いたときに
めちゃくちゃ大きな声で怒鳴ったの。
私、驚いちゃって。」
「へぇ、あの和菓子職人が?
やるわねぇ。」
「そうなの。
いつも適当な感じで大事な事は
はぐらかしちゃう人なのに
その時は本気で怒っていて。
なんか……その姿見ちゃうと
それほどまでに、ユズさんの事が
大切なのかなって……思っちゃって。」
「なるほどね。
和菓子職人と条件付きとは言え
付き合うものの、婚約者は現れるし
ましてや本命じゃないのかって
存在もいるし……っで
あんたは朝からモヤモヤとしてたわけね。」
私はただ首を一つ縦に振った。
「確かにねぇ。
婚約者とは更々どうにかは
なる気はなさそうだけど
確か私、前も言ったと思うけど
そのユズって人とはねぇ……。」
「サトルさん……やっぱり
ユズさんのこと……」
「好きなんじゃない?」
香澄にハッキリと言われて
やっぱりって思った。
自分でも何となく
そうなのかなって思ってたし
私にも色々と言ったり
ちょっかい出してきたりはするけれど
ユズさんへのそれとは
どこか違う気がして…………
サトルさんのユズさんへの接し方見てると
とても大切な存在なのかなって思う。
それは私なんかが
絶対に入り込めるようなものじゃなくて……



