甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*

「もうちょっとゆっくり
歩いてくださいよぉ~。」


「お前、チビだけじゃなく
足も短いんだな。」


ムカつくぅ~
そりゃぁ、そっちは
足、長いでしょうけど……
とは言え、
ほんの少しゆっくり歩いてくれるところが
また、憎らしいんだけど……。















「ここって……。」


結局、車でやって来た所はーーー
ユズさんのお店だった。


「ああ、ユズがこの前、
迷惑かけたからって
お前にご馳走してやりてぇんだと。」


「ユズさんが……。」


なんだろ……。
この複雑な気持ち……。
素直に喜べないんだけど……。


「ほら、ボケッとしてないで
中、入るぞ。」


そう言うと、サトルさんは
お店の中へと入って行った。


私はモヤモヤした気持ちを
抱えながらサトルさんの後に続いた。