「俺…気づいたんだよ。こういう事が人を好きになるって事なんだなって。」
「ーーーこういう事?」
抱きしめられたまま聞き返す。
「そっ、なんてない日々の中、相手がこんな事を考えてるんだとか、こういう顔したりするんだとか……今まで知らなかったそういうのを知る度に俺の心にはいつのまにか春川さんで一杯になってたんだよ。今だって春川さんって照れると真っ赤になるんだって事知ったし」
そう言いながら抱きしめる手を漸く緩めるとまた、顔を覗き込む坂下さん。坂下さんの両手は私の首の後ろに回されたままだ。
「そ、そういうのやめてください……」
益々、赤くなるじゃないのよ。
「会社だけじゃ春川さんのそんな顔見れないしね。でさ、人をちゃんと好きになるってーーー本来はこうなんだなって思うんだ。」
「ちゃんと…ですか?」
「うん。俺…大抵、相手から好きって言って貰って、じゃあまぁ取り敢えずってのが多かったんだ。こうしてじっくりと時間を掛けて人を好きになるってのこれまで無かったから。」
そっかぁ……
胡桃の時は違ったとしても、きっと、この人の事だから今までの恋愛の殆どは、いつだって女の人の方からのきっかけが多いんだろうな。
「ーーーこういう事?」
抱きしめられたまま聞き返す。
「そっ、なんてない日々の中、相手がこんな事を考えてるんだとか、こういう顔したりするんだとか……今まで知らなかったそういうのを知る度に俺の心にはいつのまにか春川さんで一杯になってたんだよ。今だって春川さんって照れると真っ赤になるんだって事知ったし」
そう言いながら抱きしめる手を漸く緩めるとまた、顔を覗き込む坂下さん。坂下さんの両手は私の首の後ろに回されたままだ。
「そ、そういうのやめてください……」
益々、赤くなるじゃないのよ。
「会社だけじゃ春川さんのそんな顔見れないしね。でさ、人をちゃんと好きになるってーーー本来はこうなんだなって思うんだ。」
「ちゃんと…ですか?」
「うん。俺…大抵、相手から好きって言って貰って、じゃあまぁ取り敢えずってのが多かったんだ。こうしてじっくりと時間を掛けて人を好きになるってのこれまで無かったから。」
そっかぁ……
胡桃の時は違ったとしても、きっと、この人の事だから今までの恋愛の殆どは、いつだって女の人の方からのきっかけが多いんだろうな。



