「って、まぁ
今すぐって訳じゃねぇけどな。
ただ、俺の気持ちをちゃんと
伝えておきたかったんだ。」


「サトルさん……。
私、サトルさんの支えになりたいです。
私なんかじゃ大した力に
ならないけど、サトルさんの側で
笑う事は私にも出来ます。
だって
サトルさんが作る和菓子には
優しさが詰まっていて
食べるとじわぁ〜っと
幸せな気持ちになるし
それにこうしてサトルさんに
触れられたりするだけで
こんなにもこんなにも
嬉しくなっちゃう……。」


言ってるうちに
目の前にいるサトルさんの姿が
滲んでくる。


「胡桃……。」


そう言うと、
優しく私の頬に手を添え
親指でそっと滲んだものを
拭ってくれるサトルさん。


大好きな和菓子がもたらしてくれた
サトルさんとの出会い。


初めは、強引で俺様で
とんでもない人だって思っていたけど
気付けばこんなにも
大切な存在になるなんて…。


どうか、これからも
ずっとサトルさんの側に
いられますように。


ずっと
側で笑っていられますように。


そして
サトルさんにも笑顔で
いてもらえますように。







私はにっこりと笑うと


「その代わり、
これからもーーーー」


サトルさんが?って顔をする。


私は少し体を起こして
サトルさんの耳元で言った。